2024/11/27 07:40 |
[PR] |
2009/04/27 21:48 |
Seaside |
前回は↓の記事のように、更新途中に失敗してしまいましたからねー…。
さて、レビューいきまっしょい★
今回も曲題は、毎度のとおり記事タイトル&前々から公表していた、「Seaside」です。
正式には「Seaside -a view of one day with the sea-」。
英文法的にちょっち怪しい…w、サブタイトルも付いております。
インスト群は↓、
・ピアノフォルテ
・バイオリン
・ビオラ
・チェロ
・コントラバス
・フルート
・オーボエ
・ハープ
・グロッケン
・チャイム
・パーカッション(詳細は省略w)
と、こんな感じ。
今回は、久しぶりのアンサンブル楽曲です。最近まではボーカル入り楽曲に従事していたので作ってみて結構新鮮な気持ちになりました。
それにアンサンブル楽曲といっても、今までは吹奏楽の楽器数が少ない編成の曲のみしか作っていなかったので、今回のようなピアノ+ストリングスを基盤にしたクラシックなアンサンブル曲は、実は初挑戦です。w
曲題のとおり、この曲は「海」のゆったりとした情景、浜辺に静かに打ち寄せる波を座ってみている…そんな雰囲気を曲にしよう!ってことで制作を開始しました。
しかしながら、制作を進めるにつれて、盛り込みたい曲展開が結構頭に浮かんでしまい、
それを全部盛り込むと、どーしても初期のコンセプトとはずれてきてしまいまして…。w
なので、途中から「海の様々な表情+とある一日の海の情景」という新たなコンセプトを追加して、途中方向性を変えて制作しました。
まぁ思い浮かべた曲調とこのコンセプトがうまいこと合致していたのが幸いでした。w
ちなみに初期の構想だと、だいたい4分過ぎぐらいの曲をイメージしていたのですが、この肥大化によって6分半ほどの長さになってしまいましたw。(でも、初期にイメージしていたイージーリスニング的な曲から脱却して、音楽的抑揚の幅をつけられたことが非常によかったです。)
ちなみに、なんでこの「海」をモチーフにした曲を作ろうと思ったかというと、
そもそもこの曲のメインテーマ(第Ⅱ楽章のメロディ)は、かなり前から温存してありました。
というのも、
僕が作曲を始めた初期のころは、ご存じのとおり、吹奏楽用のアンサンブル楽曲の制作に力を入れておりまして、
楽曲を制作していくうちにふと思いついた、四季をモチーフにしたアンサンブル楽曲集を作ろう!みたいな構想が当時ありました。
そのアンサンブル集には、「早春・残春・冬終」がもちろんのこと入ったわけですが(この3曲はmuzieにうpしておりますw)、
そこに加えるはずだった夏の「海」をテーマにしたアンサンブル楽曲で使おうとしていたメロディが、実は今回の「Seaside」のメインテーマになっております。
「冬終」完成後、すぐさま「Don't Be Late!」の制作に入ってしまったため、そのアンサンブル曲は構想段階にとどまり制作されることはなく、思い描いたメロディは半ば「脳内お蔵入り」状態になっていたわけです。
そして2年の月日が流れ、今回アンサンブル楽曲をかくにあたって、コンセプトの一致や新しく考えるネタがなかったetc…諸々の条件が重なり、今まで脳内に温存していたそれを引き出しました。w
(なんてどうでもいい話なんでしょー)
さて、話は戻って、
今回の楽曲は実は軽く楽章を意識して作っております。
楽章の切れ目に曲間はありませんが、一応「楽章」です!w。というわけで楽章ごとの詳しいレビューいってみよう!
ちなみに全5楽章です。
Ⅰ.deep blue (00:00~01:03) Cdur~Ddur
―――deep blueとは真夜中の海の色。夜、深い青色に染まる海が織りなす静けさ、そしてその中から生まれる叙情的な雰囲気は、まだ眠る太陽の光を徐徐に呼び覚ます。―――
主体はピアノ一本。その後ストリングスで音楽的な厚みを出し、その世界観を増してゆく。コード進行はあんまり考えてないですねーイメージをそのまま具現化した感じ。ピアノのアルペジオには7th・9thを結構使ってみましたw。メインテーマへの導入部分ということで、最後の方はテンポを上げ、前向きな曲調にして、盛り上げて作ってみました。
Ⅱ.seaside (01:04~02:43) Cdur
―――太陽が海を照らしはじめ、その全貌を現す。広大なその姿は雄大でありながらも優しさを兼ね備え、ゆったりと浜辺に波を打つ。時の流れはとてもゆっくりだ。―――
今回のメインテーマ。フレーズは2回ほど繰り返し、1回目はピアノ一本、2回目からはストリングス・パーカッションも加わる。メロディラインは良い意味でかなりダサいw。POPSにも使えるけど、こういう思えやすいメロディってのは音楽的に聴き手を引き付ける力がありますね!(自分で言うのもなんだが)。ちなみに途中から入るシンバルは波の音をイメージしております。
Ⅲ.sunset (02:44~03:29) E♭dur…多分
―――太陽が水平線のかなたへ沈みはじめ、赤く染まりだす水面。このまま静かに夜を迎えると思いきや…!?―――
ここからピアノはぬけてもらい、ストリングス(バイオリン)を主体として音楽が進んでいく。ここで初めてフルートとハープが挿入され、ピアノとは違った柔らかい雰囲気を醸し出しています。少し縦のりな第Ⅱ楽章とは異なり、全体的に横の流れを重視してみました。
Ⅳ.billows and silent night (03:30~04:39) Dur
―――billowsとは大波・荒波のこと。突然やってきた大波は、海岸近くの岩山に激しくぶつかる。そして、そのことがなかったかのように波が引いていき、静かな夜を迎える。―――
シンバルは打ち付ける波を表現。コンガとかの叩く系には特に明確なイメージはなく、装飾的な扱い。その後、ハープが主体となってメロディをひきつれます。チャイムのなり終わりと同時に挿入されるストリングスが、音楽の落ち着きを上手く引き出せてよかったかなぁ…と個人的には思っております。
Ⅴ.a new day to finale (04:40~06:42 fin) Cdur(~A♭dur…多分)
―――昨日よりも静かな朝を迎える。太陽の輝きは明日への「希望」を暗示させ、その後再び夜を迎えることを告げながら音楽は終結へと向かっていく。―――
メインテーマが再び姿を現す。第Ⅱ楽章のそれとは異なって、グロッケン・ハープで澄み切った水の海を表現してみました。その後この曲一番の盛り上がりを見せ、フィナーレへと突入します。最後の最後でオーボエを登場させ、音楽の終わりを告げる役割を担わせました。最後の終止コードのCmajarには、ピアノで第6音(A)の音を入れてみました。というのも、曲の一番最初の音がピアノのAなので、再びdeep blueな夜が訪れるというループ感を出したかったためです。(それを感じとっていただけるかどうかは不明ですがw)
そして、最後にもう一つ!、
今回の楽曲の制作にあたっても、Allegro様の弊害が僕を苦しめました。
というのもAllegroにはマスタリングの機能が付いておらず(最新版Finaleならついているんだけどねーw)、
PANや音量の微調整がほとんどできず、今回もピアノのPANが譜面構成上勝手に右寄りになってしまい、かなり聞こえが悪くなっておりますが、ご了承いただけると嬉しいです。(一応頑張って別のソフトで調整はしたのですがw)。
以上でレビューは終わりですねー、ふう、やっと語り終えたよ。
ぜひぜひ聞いてってくださいね☆↓
●楽曲情報
曲題:Seaside -a view of one day with the sea-
再生時間:6分42秒
6.1MB, 128Kbps 44KHz stereo
うp場所:muzieアーティストページ/http://www.muzie.co.jp/artist/a051750/
追伸
同じ内容の文章を2回書くのは、正直きつい・・・ ww
まだ、新しい曲のイメージがわかないので、それまでは既存の曲の微調整に入ろうかと思います。
「時の花びら」とか凄いことになっているからねww
あと、まだレビューしていない曲とかあるしw
というわけで、おたのしみー^^v
PR
- トラックバックURLはこちら